2ntブログ

2005年 06月 10日

血まみれのノコギリ所持でも米に入国許可 カナダの殺人犯

CNNよりガクブルなニュース。

カナダで2人を殺害し、犯行に使ったと思われる血のついた電動ノコギリを所持した男性が米メイン州の国境を通って米国に入国してしまったことが明らかになり、入国審査の態勢が問題になっている。

カナダ・ニューブランズウィック州ミント在住のグレゴリー・デプレ容疑者(22)は4月25日、メイン州の国境の町から米国に入国しようとした際、手製の刀剣、手おの、ナイフ、ブラスナックル、そして血のようなものがついた電動ノコギリを所持していることが見つかった。


国境検問所の入管担当者は、武器類を押収し、デプレ容疑者を事情聴取してから指紋を採取した後、同容疑者の入国を許可した。


翌26日、デプレ容疑者が後にしたミントの町で、カントリーミュージシャンのフレデリック・フルトンさん(74)と内縁の妻のベロニカ・デキャリーさん(70)が自宅で殺害されているのが見つかった。フルトンさんは頭部を切断されており、頭は台所のテーブルの下に枕カバーにくるまれて発見された。デキャリーさんは寝室で刺殺されていた。


この家族の近くに住み、以前もこの家族相手に暴力事件を起こしていた同容疑者がただちに指名手配され、4月27日に米マサチューセッツ州で逮捕された。逮捕当時、同容疑者は赤や茶色のしみがついたトレーナーを着て、幹線道路をふらふら歩いていたという。


同容疑者は現在、殺人容疑で同州の刑務所に勾留されており、7月にも身柄引き渡しの審判を受ける。


01年の同時多発テロ以降、国境警備を厳重にしているはずの米国で、なぜ同容疑者のような状態の人物が入国できたのか、批判が高まっている。


米税関国境保護局のアンソニー報道官は、カナダ生まれのデプレ容疑者は米国籍を取得しており、国境を通過した当日はまだ容疑者ではなかったため、拘束することも入国を拒否することもできなかったと説明。検問所では2時間にわたり事情聴取し、拘束や入国拒否の根拠となる事由が何かないか「考えられる手段を全て使って」調べたと話した。


血まみれの電動ノコギリを持った男を拘束できないというのは「確かにバカみたいな話だ」と、報道官は認めたが、「検問所には鑑識センターみたいな施設があるわけじゃない。血なのかさびなのか赤いペンキなのか、見ただけでは判断できない」と主張した。


カナダ警察は、ノコギリについていたのが血だったかどうか、明らかにしていない。また調べでは、デプレ容疑者は24日早朝にフルトンさん宅に押し入り2人を殺害したと見られている。遺体は2日後、フルトンさんの娘が発見。その後、米国境へ向かう幹線道路の脇で、放置されたフルトンさんの車が見つかっている。


一方、デプレ容疑者が国境を通過した当日、同容疑者は殺害されたフルトンさんの義理の息子を暴行し殺すと脅した罪で、カナダの裁判所で判決言い渡しを受ける予定だった。


逮捕の翌日出廷した同容疑者は、自分が米航空宇宙局(NASA)とつながりがあり、カンザスの海兵隊基地へ向かっているところだったと裁判官に話している。弁護側は、同容疑者の責任能力を調べるつもりだという。
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