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2005年 11月 05日

治療法は、信じること

ある女の子とお母さんのお話です。

その子は4歳。今年の初夏アトピーがでて、顔も身体全体も赤く腫れ、
夜も痒さで眠れないくらいになりました。
お母さんは、その子にスキンケアのために、
ベルポハンドクリームを3時間おきくらいに塗りました。
そして塗るたびに

「○○ちゃんはかわいいねー」「大丈夫だよ」

といいながら塗りました。
度毎に、言い続けました。
お母さんは本当に心からそう思って言っていました。
そして痒がって掻きむしってしまうとき、

「痒いよね、掻くと痛いよね、
でも大丈夫よ、汁が出てしまうのも、身体さんが治そうとしてるんだからね。」

と言葉をかけつづけました。
何度も何度も、その子の痒さ、痛さを受け止め、認め、褒めるのを繰り返しました。
お母さんとお父さんは、ちゃんと話し合いをもち、
その子のアトピーに対する対処の仕方を一致させました。

実は、この子のお兄ちゃんも、その前年アトピーがでていました。
その時は、子供が皮膚を掻いてしまうと余計ひどくなるので、
とにかくその掻くのを止めたい気持ちが優先して、クリームを塗っていたそうです。
「掻かないで、塗ってあげるから」と。
でも、そのとき、周りの彼女を支えていた友人らから、
「掻くな」と止めるより、そのつらさを受け止めて、しっかり抱いてあげたらいいよ、
といわれ、そのようにしてみたら、
ひどかった炎症がいっきに引いていったという経験を彼女はしていました。
女の子は、お母さんがずっと、かわいいね、大丈夫だよと言い続けたので、
一番腫れがひどく、顔が真っ赤になっている時でも、臆することなく、
公園で先頭きって周りの子供達と遊び、周りの子から肌のことを言われても
「アトピーがでとると!だからクリームぬりよーとだけんよくなると!」と
元気に答えるので、周りの子も「そうなんだ」と納得して
気にせず遊べていたそうです。

私はこの女の子に5月にあいました。その時は痛々しい程に腫れていました。
次に9月に会ったとき、驚くほどに綺麗になっていました。
「アトピーのおかげで、子供も自分も自分を信じること“自信”がつきました」
とお母さんは言っていました。

from: Walkin' Around
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