2ntブログ

2006年 02月 20日

ある男はろくに働かず、毎日ふらふらしていた。
自分の死期が近いことを悟っていた彼の父親は、
遺産をただ息子に譲るだけでなく、
息子が一生懸命働くように改心させたかった。
そして、それでもどうしても首が回らなくなったときだけ
金を受け取れるよう、一計を案じた。

その男は父親の死後、手紙と鍵を受け継いだ。
手紙には、「どれだけ頑張っても報われなかったら、
この鍵で扉を開けてみなさい」と書かれていた。
父に養ってもらえなくなった彼は、その後頑張って働いてみたが
生活はよくならず、困った末に手紙のとおり部屋の扉を開けてみた。
そこには天井から首吊り用のわっかが作られたロープが下げられているだけで、
他には何も無かった。
「死ねって言うことかよ!」
男は憤慨し、それからは心を入れ替えてがむしゃらに働いた。
それでも、生活が良くなることは無かった。
男は心底絶望を感じ、例のロープで自殺を図った。
しかしロープに体重がかかると天井が崩れるように仕掛けがされており、
その上に隠してあった父の貯金が大量に彼の上に降り注いだ。

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